1949年 ザ・チェア / ハンス・ウェグナー:北欧を代表する椅子デザイナー
とても私のような一般人には手に届かない憧れの椅子、座りました!
背もたれからひじ掛けへのねじれの美しさと
脚がエンタシスのように上下に向かって細くなっている設計にうっとりします。
座り心地は、くつろぐというよりは前のめりになる、
食事というよりは仕事、応接といった印象でした。
1949年、『ラウンドチェア』として発表した当時はあまり注目されませんした。
一躍脚光を浴びたのは、1950年のインテリア雑誌『Interiors』の表紙を飾ったことだそうです。
また、1960年のアメリカ大統領選でジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンが腰掛け、
テレビ討論会を行ったことで世界的に有名になりました。
世界の王室、政治家などのセレブリティに使用されている記録もあります。
チャニーズチェア
1943年に、ウェグナーが中国の明時代の椅子『圏椅』をリデザインした
チャイニーズチェアの流れを汲み、よりシンプルになっています。
確かに似てはいますね。
笠木は3つのパーツをフィンガージョイントしています。
1950年以前のものは、ほぞ接ぎした箇所を籐で巻いて隠していました。
1950年以前のモデル
アームの先端と前脚の流れるような接合部分は現代の感覚で見ても高く評価されています。
無駄な線がないシンプルさが逆に装飾効果を高めているように感じます。
展示でしか見たことがないですが、この椅子を日常で使っている方がいると思うと
是非お目にかかりたいものです。
撮影場所:武蔵野美術大学、富山県美術館、北欧デザイン展
