1947年 ピーコックチェア / ハンス・ウェグナー:北欧を代表する椅子デザイナー
圧倒的な存在感と華やかさは一見する価値があります。
なかなか巷でお目にかかることはないんですよね。。
イギリスのウィンザーチェアを基にリデザインされた椅子です。
背もたれの丸棒に平らな部分をつくり、背中のあたりがよくなっています。
デザイン的にもアクセントになって、まさしく孔雀が羽を広げたようなフォルムに見えます。
『ピーコックチェア』という名前は友人であった、フィン・ユールがつけました。
ウェグナーとフィン・ユールとはライバルでもあったとの記述もあります。
ライバルに名付けてもらう??と思ってしまいますが
お互いを認め合う、良きライバルだったんでしょうね。
また背の丸棒が弓矢の形に似ていることから『アローチェア』とも呼ばれています。
材は主にアッシュ(タモ)やトネリコを使い、軽さを出しています。
ひじ掛けは汚れが目立たないようにチーク材を使っています。
このツートンカラーもアクセントになっています。
大きく湾曲した背のフレームは当初は成形合板でしたが、現在は曲木でつくられています。
曲木椅子のトーネットの影響も受けているのかもしれません。
撮影場所:武蔵野美術大学、名古屋高島屋